-ABOUT-
有限会社熊の家 藤戸
藤戸 康平 Fujito Kohei
「熊の家藤戸」店主。
2011年「山刀」「iPhone case」などが国立歴史民俗博物館(千葉県)に常設展示。2016年「都会のサバイバルネックレス」が国立民族学博物館(大阪府)に常設展示。2017年イタリアで行われた先住民族フェスティバル LO SPIRIT DEL PLANETA(The Spirit of the Planet)にアーティストとして招待され、イクパスイ(儀礼具)を制作し、収蔵。世界中から延べ約20万人が来場する中、彫刻デモンストレーション、アンベイリングセレモニーを行う。2019年LEXUS NEW TAKUMI PROJECT北海道代表に選出。
2020年ロンドンのDAIWA FOUNDATIONにて、作品展覧会及び「現代のアイヌアート」講演会を開催。2021年アメリカのMuseum of Contemporary Native Artsにて、鉄製作品「Singing of the Needle」を発表。
-HISTORY-
2011.04
「山刀」「iPhone case」などが国立歴史民族博物館(千葉県)に常設展示
2013.2 AINU ART 風のかたりべ
アイヌ工芸品展に「iPhone case」「Powder Perfume Case」
「Watch」「Knife for Life」などを出品
2016.06
「コンパスカバー」「iPhone case」「都会のサバイバルネックレス」が国立民族学博物館(大阪府)に常設展示
2017.03
阿寒国際ツルセンター 丹頂結婚式の「結婚証明書」額を釧路産カラマツを使用し製作
2017.04
釧路市長オランダ視察の釧路土産として「トンコリ型ブックマーク」を釧路産シラカバを使用し製作
2017.05
世界的バイオリニスト川畠成道氏に、釧路市長特別表彰を進呈した際のお盆をデザインし製作
2020.10
ウポポイ(民族共生象徴空間)にて、「コンパス」「腕時計」が父 竹喜の作品と並んで展示
-ACTIVITY-
【LO SPIRIT DEL PLANETA(The Spirit of the Planet)】
-DISPLAY-
2021年アメリカのMuseum of Contemporary Native Artsにて、鉄製作品「Singing of the Needle」を発表しました。
直径2.1メートル、高さ2.1メートル、鉄板は144枚使い組み上げています。
「照明を当てることで作品と影は区別がつかなくなる。色々な見方があっていいが、境界があいまいなもの、見えないものへの不安を意識した」
この作品は今もなお、アメリカ国内の博物館を旅しています。
鉄製の渦巻文様が、茨のように張り巡らされています。その奥に浮かび上がる、赤と青の化粧をした鹿の頭骨。光と影が重なり合う幻想的な景色に見えます。そこには、夢と現実が交錯し、生と死が行き交っています。主な素材は、45センチ四方の金属板120枚です。
アイヌの伝統的な渦巻文様を切り出して、高さ2メートルの円柱型に組み上げています。金属板の表面は鏡のように磨き上げられていますが、裏面は、一面、赤さびに覆われています。空気中の見えない毒によって腐食したかのようです。
藤戸康平は、作品について次のように語っています。「福島原子力発電所の事故が起きたとき、私は風向きに過敏になり、家の周りのカーテンを閉めました。風が運んでくる放射能から家族を守ることができるカーテンを作りたいと思いました」。
展示日程
IAIA MocNa
現代ネイティブアート博物館
(ニューメキシコ州)
2021.8.20〜2022.7.10
Marshall M. Frederics Sculpture Museum, Saginaw MI
マーシャルM.フレデリックス彫刻美術館(ミシガン州)
2022.9.10〜2022.12.10
Armony center for the Arts, Pasadena CA
アーモリーセンター フォー ジ アーツ(カリフォルニア州)
2023.1.23〜6.11
El Paso Museum of Art TX
エルパソ美術館(テキサス州)
2023.7.20〜11.12